1. ブリッジは運ゲーか?
~ラバーブリッジとデュプリケートブリッジ~

結果から言うと運要素はありますが、麻雀やポーカーなどと比較しても運の収束が非常に速い、ほぼ実力が出るゲームです。1日の試合(50ボードほど)やれば個人の実力5、パートナーシップ3、運2ぐらいの感覚です。

昔のブリッジ(ラバーブリッジ (rubber bridge) と言われています)はハンドの強さがそのまま獲得点数の期待値に相関するため、実力が出るまで多くのボードをこなす必要がありました。(現在の麻雀と同じぐらいの運要素だと思います。)友人同士で楽しむ、交流目的では優れていますが、競技性としては問題を抱えていました。

競技性を高めるために考案されたのがデュプリケートブリッジ (duplicate bridge) です。duplicateは複製するという意味で、競技会に参加している全チームが同じボードをプレイして、その結果を比較することで運要素を減らしています。

2. ​チーム戦とペア戦 ~​2つの試合形式~

ブリッジは4人で参加するチーム戦と2人で参加するペア戦があります。試合形式が異なるため戦い方も少し違います。

●チーム戦の場合

下図のように、1番チームのNSペアと2番チームのEWペアが、2番チームのNSペアと1番チームのEWペアが別のテーブルで同じハンドをプレイします。今回は6ボードプレイした場合を例として見ていきましょう。

 

​1番ボードでは両方のテーブルでNによって3Hがプレイされています。結果はどちらもジャストメイクし、左のテーブルでは1番チームが140点を、右では2番チームが140点を獲得しています。さて、2番ボードでは左は2番チームが2NTまでしか言わなかったので、宣言よりも1つ多くとっても2番チームの得点は150点です。右のテーブルは1番チームのEが3NTに挑み、ちょうどメイクしたので400点獲得しています。

そんな感じで同じハンドをプレイしてもスコアが違うことがよくあります。

チーム戦.png

さて、6ボード終わったところで結果を比べてみましょう。​​2つのテーブルでのスコアを比較します。

TP.png

​1番ボードは引き分け、2番は1番チームのほうが250点多くとっています。これをそのまま足すとTP (total point)になります。(今回は1050-1550)この点数が高いほうが勝ちという試合もごくまれにありますが、これではスラムの影響があまりにも大きすぎるので、それぞれの点差をIMP (international match points)というものに換算します。​下の換算表を使います。覚える必要はありません。

IMPスケール.png

​換算すると下図のようになり、1番チーム23点、2番チーム18点で1番チームの5点勝ちとなりました!

​チーム戦はほぼすべてこのIMP形式で行われています。

IMP.png

なお、2チームの戦いの場合はこれでOKなのですが、3チーム以上でリーグ戦などを行う場合は、この点差をVP(victory points) に変換します。VPは20点の勝利点を2チームで分け合います。換算表は下のものを使います。今回は6ボードで5IMP差なので1番チームが12.33点、2番チームが残り7.67点を獲得します。いろんなチームと対戦した結果このVP合計値が最も多かったチームが優勝です。一般のオフライン競技会で最も多い形式です。

(https://www.jcbl.or.jp/Portals/0/pdf/member/VP-Scale.pdfより一部引用)

VP.PNG

●ペア戦の場合

​ペア戦ではチーム戦とすこし点数の換算方法が違います。ここでは20ペアが競技会に参加したと仮定してみてみましょう。あなたは1番ペアだとします。1番ボードはNSに座っていてEWには2番ペアが座っています。

​別のテーブルではNSに3番、EWに4番、さらにまた別のテーブルでは5番対6番のように奇数ペアがNS、偶数がEWに座っていたとしましょう。この状態で全員同じハンドをプレイします。

MPテーブル.png

​1番ボードが終わると以下のような結果になりました。1番ペアのあなたのスコアは+400点で何となくよさそうですが、どのくらいいいのでしょうか。チーム戦のようにほかのペアとIMPで計算してもよいのですが、複雑な割にメリットが少ないので、基本的にはMP(match point)という試合形式が採用されます。いたってシンプルで、ほかのテーブルの自分と同じ位置に座っていたペアと比べて自分は何位かというのがそのままポイントに反映さえます。

全テーブル中トップが(テーブル数)-1ポイント、最下位が0ポイントとなるように(テーブル数)-(順位)がポイントとなります。今回は13番ペアはほかのすべてのテーブルのNSよりいいスコアなので9MP。次いで1,5,9番ペアが同着で7MP(2位に8MP、3位に7MP、4位に6MPでその平均がもらえます)、3番ペアが5位で5ポイント・・・のようになています。

EWはEW同士で比較するので、12番が9MP、14番が0MPになります。

​こんな感じで数ボードずついろんな相手と戦い、MPが一番多かった人が優勝になります。MPの絶対値はペア数によって変わってしまうので、すべてのボードで満点を獲得した場合を100%として、結果を%で表すことが多いです。50%をとれば平均スコア、一般的な試合では60%台前半ぐらいが優勝ラインになることが多いです。

MP例1.png

試合に出るときの手引き1

​オンライン、オフラインともに試合に出るのは楽しいものですが、最初はどういう準備をしていけばいいのかわからない人も多いかと思います。ここでは試合形式を説明します。