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​用語集

ブリッジの用語をまとめています。徐々に増えていきます。

​背景色はジャンルごとに決まっています。

​凡例: ルール オークション プレイ ディフェンス その他、ブラックジョーク 略語


 

​ルール

アナー (honor)

A、K、Q、J、10のこと。10はなぜかよく忘れられがち。↔スポットカード

アンダートリック (under trick)

オークションで決定したコントラクトよりも少ないトリックをとること。また、不足したトリック数のこと。↔オーバートリック

オーバートリック (over trick)

オークションで決定したコントラクトよりも多くのトリックをとること。また、多くとったトリック数のこと。

ジャストメイクよりもちょっともらえる点数が多い。↔アンダートリック

オポーネント (opponent)

略称オポ。自分の対戦相手のペアのこと。

コンベンションカード (convention card)                                                             ​

略称CC。​ペア間のコンベンション(ステイマンを採用するか、トランスファーを採用するかなど)をまとめた紙のこと。原則試合前に書いておき試合に持ち込む。オポーネントのCCは試合中いつでも見ることができる。逆に自分たちのCCは試合中見ることはできないので暗記しておく必要がある。

サイキック (psychic)

略称サイク。約束とものすごく違う手でビッドすること。要するにブラフ。オポーネントを混乱させることが目的。2点しかないのに1NTオープン(15-17点の約束)をするような点数ごまかしタイプと、♠2枚しかないのに1♠(♠5枚以上の約束)でオープンするような枚数ごまかしタイプがある。故意なサイクはごくまれな場合(500ボードに1回ぐらい)、特定の場合を除いてルール上認められているが、パートナーも巻き込まれる上、自分より弱い相手にやるのは非常にバッドマナーなので基本的にはやらないようにしよう。

上告 (appeal)

ディレクターの裁定が間違っていると思う場合に上告委員会に対して再検討を申請すること。大きい大会の時に稀に発生する。上告には供託金5000円が必要であり、明らかに裁定が正しいのに上告すると供託金を没収されてしまうので適当にやってはいけない。

上告委員会 (appeals committee)

上告を審議する臨時委員会。

スイング (swing)

チーム戦において、片方のテーブルではゲームまたはスラムがメイクし、片方のテーブルではダウンした状況。大量に得点が動く。

状況によってゲームスイング、スラムスイングともいう。

スート (suit)

マークのこと。♣♦♥♠の4つが現在発見されている。

スポットカード (spot card)

9以下のカード。重要じゃなさそうだがちゃんと見てないと痛い目を見ることがある。↔アナー

ダミー (dummy)

ディクレアラーのパートナー。プレイ開始時に自分の手を全部テーブルに広げプレイするカードはディクレアラーが決める。

広げたカードのこともダミーと呼ぶ。別にいなくてもいいのでトイレチャンスや給水チャンス。

​ディーラー (dealer)                                                                                            

オークションの時に一番最初にアクションする人のこと。

ディクレアラー (declarer) 

コントラクトの達成を目標としてプレイする人。

ディフェンダー (defender)

コントラクトの達成阻止を目標としてプレイする人たち。

​2人を区別したい場合はディクレアラーから見て左に座っている人をLHO (left hand opponent) 右をRHO (right hand opponent)という。 LHO目線ダミーがLHOな気がするが、この表現はディクレアラー目線でしか基本使われない。

ディレクター (director)

競技会における審判のこと。何か問題があると裁定してくれる。審判ついでに運営に必要な様々なことをしてくれる。

空調の調整とか。

トリック (trick)

4人のプレイヤーが一枚ずつカードを出す1周のこと。1ボードで13トリックある。

プッシュ (push)

チーム戦において、特定のボードでNSペアのスコアとEWペアのスコアを足すと10点以下になる状況。0IMPの動きになる引き分け。

ブレイクインテンポ (break in tempo)

長考によってパートナーに不正な情報を伝えてしまう可能性がある行為。

圧倒的に多いパターンはオークションにおいてさんざん悩んでからpassをする行為で、いきなりpassする手より強そうであることがパートナーに伝わってしまう。誤解を防ぐために書いておくが、重要な局面で長考すること自体は別に問題ない。

競技会でブレイクインテンポがあったと思ったらすぐにディレクターを呼び言質をとり、ボード終了後に反則によって損害があったと思ったらその内容を主張する。

へジテーション (hesitation)

略称へジる。ブレイクインテンポとほぼ同義。言いやすいのでこっちのほうが使われやすい。

マイナーペナルティーカード (minor penalty card)

軽度の反則に対するペナルティーの一つ、またその対象となるカード。主にカードがくっついて2枚出てしまい、間違って出てしまったカードがアナーでない場合発生する。(アナーの場合はメジャーペナルティーカード)間違って出してしまったカードはマイナーペナルティーカードになり、そのスーツのアナーでないカードをプレイしたい場合、マイナーペナルティーカードからプレイしなければいけなくなる。オンラインでは起きない。ちなみにマイナー(♣♦)とは関係がない。

メジャーペナルティーカード (major penalty card)

中程度の反則に対するペナルティーの一つ、またその対象となるカード。主にリードされたスーツのカードを持っているのにフォローしなかったが、次のトリックに行く前に気が付いて訂正した場合発生する。間違って出してしまったカードはメジャーペナルティーカードになり、正当に出せる最初の機会にプレイしなければならず、メジャーペナルティーカードが存在する状態でパートナーが勝った場合パートナーのリードに制限が付く。オンラインでは起きない。ちなみにメジャー(♥♠)とは関係がない。

 

リボーク (revoke)

リードされたスーツのカードを持っているにもかかわらず、そのほかのカードを出す反則。オンラインブリッジでは起きない。すぐに気が付くと厳密にはリボークではないためメジャーペナルティーカードで済むが、次のトリックに行ってしまうとリボークが成立し、スコアが反則してない側に有利なように裁定される。はじめのうちは、こっそりやってもばれないんじゃないかと思うかもしれないが、実際ほぼ確実にばれる。

​オークション

ラート (alert)

ビッドがナチュラルでないことをオポーネントに教える行為。もしくはAlertと書かれた紙のこと。例えばSが1NTオープンし、Nが♥5枚の意味で2♦とビッドする場合、Sがテーブルの上にAlertの紙を出す。(出さなければならない)オポーネントにビッドの意味を聞かれたときのみAlertを出した人が説明する。

アンダービッド (under bid)

自分のハンドの正当な評価よりも弱いビッド。例えば自分の手が10点あるのに6~9点の約束になっているビッドをすること。ゲームルーズしてパートナーと喧嘩する原因になりやすい。↔オーバービッド

アンバランスハンド (unbalanced hand)

スーツディストリビューションが偏っているハンド。特にシングルトンやボイドがあるハンドのこと。↔バランスハンド

インビテーション (invitation)

オークションから、パートナーのハンドが、これまで示した情報の中で強いほうならゲームができそうな場合にするビッド。

ウィーク3 (weak 3)

3♣、3♦。3♥、3♠でのオープンをビッドしたスートを7枚持っている5-9点とするコンベンション。ウィーク2より枚数が多く代が高い。

ウィーク2 (weak 2)

2♦、2♥、2♠でのオープンをビッドしたスートを6枚持っている5-9点とするコンベンション。古いスタイルでは6枚持っているところはAKQのうち2枚もしくはAKQJTのうち3枚持っているが、現代ブリッジではそんなに強くないことも多い。自分のハンドをいち早くパートナーに伝えつつ、オポーネントのビッドスペースを破壊するために用いる。ちなみに2♣は一般的にスーパーストロングハンドを示すので間違えないように注意しよう。

ウィーク4 (weak 4)

4♣、4♦。4♥、4♠でのオープンをビッドしたスートを8枚持っている5-9点とするコンベンション。ウィーク2より枚数が多く代が高い。ただ4♥、4♠はすでにゲームであるので枚数が7枚しかないけどちょっと強い手なんかも入っている。逆に4♣や4♦は3NTを超えてしまっているので運用には注意が必要。

ウィーク1NT (weak 1NT)

1NTオープンのレンジを12-14のように一般的なものよりも弱くするコンベンション。通常の1NTより攻撃的。

オーバーコール (over call)

すでにオポーネントがビッドをしているときに、オークションに介入していくビッド。

オーバービッド (over bid)

自分のハンドの正当な評価よりも強いビッド。例えば自分の手が5点しかないのに8点以上の約束になっているビッドをすること。コントラクトがダウンしてパートナーと喧嘩する原因になりやすい。↔アンダービッド

オープン (open)

オークションにおけるパス以外の最初のビッド。

顔 (face)

特定のスーツのアナ―や、ミドルカードの持ち方。AKT9のような持ち方はたくさん勝てそうなので顔がいいという。QJあたりは顔が悪いといわれることが多い。QやJはストレスの多い立場なんだろう。

神風1NT (Kamikaze 1NT)

1NTオープンのレンジを8-11 or 9-12のように弱いレンジにするコンベンション。非常に攻撃的であり、高い確率でダブルコントラクトをやることになるので上級者向け。

ギャンブリング3NT (gambling 3NT)

マイナーのどちらかでAKQxxxxを持っていてかつ、ほかにAとKを一枚も持っていないときに、いきなり3NTでオープンするコンベンション。パートナーのハンドでなんか2トリック取れた時に自分の手でマイナーを取り切って3NTメイクを目指す。ダブられても4の代のマイナーに脱出できる保険付き。どちらかというとオポーネントのビッドスペースを破壊することを目的としている。

キュービッド (cuebid)

絶対にプレイすることのないスートをビッドすること。①オポーネントがビッドしたスートまたは②フィットが確定したあとにそれ以外のスートをビッドする二種類がある。いずれの場合も強さを示し、適切なゲームやスラムを捜索している。上級者でないとどういう意味なのか理解するのは難しい。

クラッシュ (crash) (ビッド)

ストロング1♣やストロング2♣に対するディフェンスビッドの一つ。color、rank、shapeの頭文字からきている。

人によって微妙に異なるが、1♣に対して

X=同じ色のツースーター(♥&♦ or ♠&♣)

1♦=ランクが近いツースーター(♠&♥ or ♦&♣)

1♥、1♠=NAT

1NT=形が近いツースーター(♠&♦ or ♥&♣)(上の部分がとがってるかまるいか)

など。

グランドスラム (grand slam)

13トリックすべてをとるコントラクト。ブリッジの花形。100ボードに1度ぐらい現れるので自分がプレイできるのは数百ボードに1回。やってみたら13トリックとれることは結構多くても、得点の期待値上、ビッドすることは難しい。初めてのグランドスラムは今でも覚えている。テニスにおけるグランドスラムの語源になっている。

グランドスラムフォース (grand slam force)

トランプスートが確定したのちのスラムトライで、特定のシークエンスで5NTをビッドすることで発動するコンベンション。

トランプのAKQのうち2枚を持っていたらグランドスラムを、持っていなかったらスモールスラムを置くことを要求するコンベンション。原理上スモールスラムまでは絶対置くことになるので取り扱いには注意が必要。あまり出てこない。

 

ゲーム (game)

ちょうどメイクした場合の基礎点が100点を超えるコントラクト。点数が跳ね上がるので基本はここを目指す。

ゲームトライ (game try)

二人あわせてゲームがあるかもしれないと思ったときに、パートナーに対してゲームビッドを提案するビッド。

ゲームフォーシング (game forcing, forcing to game)

略称FG。ゲームコントラクトまではオークションを続けるようにパートナーに求めるビッド。どのビッドがゲームフォーシングになるかはコンベンションによる。たとえば1♠でオープンしたパートナーに対して2♦とビッドするとFGになり、お互い3NTまではパスできなくなる約束を採用しているペアがおおい。

ゲームルーズ (missing game)

順当なプレイをすればゲームができているハンドであったにもかかわらず、パーシャルのコントラクトで止まってしまったために得点チャンスを逃すこと。ゲームコントラクトがダウンするという意味ではない。相手がディフェンスを間違えたり、配置が良すぎてパーシャルが大量にアップメイクした場合は用いず、あくまでお互いに妥当なプレイをした場合ゲームをビッドすると期待値がいい時に用いる。

 

コントロール (control)

①主にゲームトライの時に用いられる。あるスーツでオポーネントに即座に大量のトリックをとられないようなカードの持ち方。ストッパーに近い意味で用いられる。Aのようにすぐ勝てる持ち方をファーストラウンドコントロール、Kxのようなものをセカンドラウンドコントロール、QJxのような持ち方をサードラウンドコントロールという。

②主にスラムトライの時に用いられる。AまたはKまたはシングルトンまたはボイドのこと。①に近い意味合いだが、サードラウンドコントロールはスラムにおいてあまり意味がないため、通常コントロールに入らない。

③ハンド評価の方法の一つ。Aが2コントロール、Kが1コントロール、そのほかは0コントロール。

④主にプレイ中に用いられる。プレイの主導権のこと。例えば、トランプコントラクトにおいて、自分たちだけがトランプを持っているときはコントロールがあるといい、トランプがなくなり、リード権がオポーネントにわたってしまっい、オポーネントに長いスートを大量にとられてしまった場合コントロールを失うという。

サインオフ (sign off)

これ以上オークションを続ける気がないビッド。これまでのオークション情報からこのビッドがコントラクトとして適正であるとパートナーに提案している。

サウンド (sound)

①ハンドが、ビッドした内容の中では強いこと。またその志向。日本語では重いという。「あの人のビッドはサウンドだ」というと、ビッドするかしないか人によって分かれそうなときにパスを選ぶ傾向にあるという意味になる。

ビッドしたスートがAKQxxxのようにうまくいけば全勝、悪くても1敗で済みそうな状態のこと。日本語では固いという。↔ライト

サクリファイス (sacrifice)

オポーネントのゲームやスラムが守れないと考えて、オポーネントの得点を少しでも少なくする目的でダウン覚悟のビッドをすること。例えばオポーネントの4♥がおちないと考えて自分たちで4♠とビッドして4♥をやらせないなど。ほぼ確実にダブルが付くので、実際に得しているか正確な判断をするのは経験が必要。

サンドウィッチ1NT (sandwich 1NT)

(パスしていない状態で、)左のオポーネントが1の代でオープン、パートナーがパス、右が1の代のNT以外でレスポンスしたときに1NTとオーバーコールと発動するコンベンション。オポーネントがビッドしていない2つのスートが長いハンドを示す。

採用しているかしていないかは取り決め次第で、採用していないペアの場合、この1NTは普通に15-17点のバランスハンドを示す。1回パスした状態あと同じ流れになっても同様に2スーターハンドを示すが、これは名前が付いていないかもしれない。

ジャコビートランスファー (Jacoby transfer)                                                                               

1NTオープンに対してレスポンダーが2♦または2♥とビッドするシステム。2♦は2♥への、2♥は2♠へのトランスファーになっており、1NTオープナーに自分のハンドを示しつつ、1NTオープナーにディクレアラーになってもらうことが目的。(ペアのうちハンドが強いほうがディクレアラー、弱いほうがダミーになったほうがメリットが多い。)

トランスファーした側は5枚以上のトランスファー先のスートを保証している。強さは全く保証していない。0点でもする。

シングルトン (singleton)

特定のスートが最初から1枚のこと。とくにAのシングルトンはエイグルトン、Kのシングルトンはキングルトンなどという。シングルトンの数字が重要な時は数字+グルトンも使われる。

ステイマン (Stayman)                                                                               

①1NTオープンに対してレスポンダーが2♣とビッドするシステム。1NTオープナーのハンドに4枚メジャーがあるかを確認するために使う。オープナーが2♦と答えると4枚メジャーなし、2♥と答えると4枚♥、2♠と答えると4枚♠かつ4枚♥なしという意味になる。

②2NTオープンに対して3Cとビッドするシステム。1NTオープンの時よりも代が一つ上がるが運用は同じ。

ストップ (stop)

自分の次の手番のオポーネントに対し、すぐにビッドしないことを要求する行為。自分が突然高い代のビッドをするときに使ってもいい。Stopカードを出す→ビッドをする→数秒後にStopカードをひっこめる→次の人の手番になる の手順で使う。

たとえば自分の手番でいきなり4♥オープンをしようと思ったとき、次の人がすぐにPassをするか、悩んでPassをするかで反対側のオポーネントに不当に情報が伝わってしまう可能性があるので使うことができる。通常、悩んでPassはブレイクインテンポの反則になるが、Stopカードを出すシチュエーションで出さなかった場合この反則は成立しない。管理人はめんどくさがりなので使ったことがない。

スプリンター (splinter)

パートナーとフィットが確定したスートがあり、かつサイドスートのいずれかが1枚以下のハンドのこと。またそれを示すビッドのこと。例えばパートナーの1♥オープンに対して4♣は♥フィットかつ♣が1枚以下であることを示す。

スモールスラム (small slam)

13トリック中12トリックをとるコントラクト。難易度は高いが50ボードで1回ぐらいは出てくる。

スラム (slam)

スモールスラムまたはグランドスラムのこと。12トリック以上をとるコントラクト。

スラムトライ (slam try)

二人あわせてスラムがあるかもしれないと思ったときに、パートナーに対してスラムビッドを提案するビッド。

スラムルーズ (missing slam)

順当なプレイをすればスラムができているハンドであったにもかかわらず、ゲームコントラクトで止まってしまったために得点チャンスを逃すこと。ゲームルーズ参照。同様にグランドスラムルーズはグランドスラムがあったにも関わらずスモールスラムで止まってしまうこと。

ダブルトン (doubleton)

特定のスートが最初から2枚のこと。

ディストリビューション (distribution)

ハンドの各スーツの枚数の組み合わせの事。例えば♠5♥4♦3♣1みたいな感じ。慣れてくると「上から(=スーツのランクの高い順に)5431」のように言ったりする。

テキサストランスファー (Texas transfer)                                                                               

1NTオープンに対してレスポンダーが4♦または4♥とビッドするシステム。4♦は4♥への、4♥は4♠へのトランスファーになっており、1NTオープナーにトランスファー先のゲームコントラクト(もしくはそのスートのスラム)をプレイさせるのが目的。

トランスファーした側は6枚以上のトランスファー先のスートと、2人合わせてゲームができそうな強さを保証している。

デュルーリー (drury)

3番手か4番手のパートナーの1メジャーオープン(1♥or1♠)に対して2♣とビッドすることでシングルレイズするよりも強いフィットを示すコンベンション。3枚以上のサポートと10-11点のハイカードポイントを保証する。自分が一回パスしていないと

発動しないので気を付けよう

トラップパス (trap pass)

①相手がオークションに参加しているとき、自分にビッドするのに十分な強さがあるにもかかわらずパスをすること。多くの場合相手のダブル付きコントラクトになることを目指している。

トランスファー (transfer)

パートナーに一つ上のランクのスートをビッドさせようとするビッド、またその約束。例えばパートナーの1NTオープンに2♦というと2♥を言ってくれという意味のトランスファーになる。主にペアのうち強いほうにディクレアラーになってもらうためや、複雑なビッドを組み込むために使う。トランスファーはオポーネントの介入がない限りはパスはできない。

トランプ (trump)

切り札のスーツのこと。トランプじゃないスーツはサイドスーツという。

ちなみに日本語の「トランプ」は英語ではplaying cards。

トリプルトン (tripleton)

特定のスートが最初から3枚のこと。特に特徴がないためあまり使われない。

バービッド (bar bid)

自分たちにゲームやスラムがあるかを探索するためでなく、相手のビッドスペースを奪うことを目的としたビッド。
プリエンプトもバービッドの一種。

バーゲンレイズ (Bergen raise)

1の代のメジャーオープンに対してサポートと強さを同時に示すコンベンション。例えば1♥または1♠にたいして、3♣=4枚以上サポートの7-9点、3♦=4枚以上サポートの10-11点、ダブルレイズ=4枚以上サポートの0-6点。

3♣と3♦の意味を入れ替えたリバースバーゲンレイズもあり、どちらを採用するか、どちらも採用しないかは取り決め次第。

パーシャル (partial)

ちょうどメイクした場合の基礎点が100点未満のコントラクト。点数は小さいがメイクするのはとても大事。

ハイカードポイント (high card point)

略称HCP。ハンドの強さを表す指標。A=4点 K=3点 Q=2点 J=1点 その他=0点で計算する。平均ひとり10点。全員で40点。一般的にハンドが何点みたいな話をしていたらこのこと。ユースで試合をすると全員の合計点数が60点ぐらいありそうなオークションになることがある。

パスアウト (pass out)

誰もオークションに参加せず4人連続パスになりオークションが終了すること。そのボードはプレイされず、お互いに±0点が記録される。

パペット(puppet)

パートナーに一つ上のランクのスートをビッドさせようとするビッド、またその約束。操り人形。トランスファーとすごく似ているがちょっと違う。トランスファーされた側はハンドによってはそれを拒否するビッドができるが、パペットは拒否するとビッド事故に直結する。

バランスハンド (balanced hand)

スーツディストリビューションが平均的なハンド。4333型とそこから1枚動いた4432, 5332型のこと。6322, 5422型もバランスハンド扱いする人もおおい。広義ではシングルトンやボイドがないハンドのこと。↔アンバランスハンド

ビッド (bid)

1♣から7NTまで35通りの、トリックをとる宣言。

ビディングボックス (bidding box)

オークションで使用するコールの書かれた紙が入った箱。1♣~7NTまでのビッドとパス、ダブル、リダブル、アラート、ストップカードが入っている。オンラインではもちろん使わない。

フェイクキュービッド (fake cuebid)

パートナー間の約束と違うキュービッド。たとえば♠でプレイすることが確定したスラムトライ状況で、♣をビッドすると♣にAかKがあることを示す約束なのに、実際はxxxのように何も持っていない状態でビッドすること。ディフェンダー側を混乱させる目的で行う。もちろんパートナーも騙されるので、よくないコントラクトに行きつく可能性がある。そのためかなりの上級テクニック。ちなみにオポーネント側のコントラクト妨害を狙ったビッドではないのでサイキックではなく、ルール上もマナー上も何の問題もない。

フォロー (follow)

​リードされたスートと同じスートのカードをプレイすること。

ボイド (void)

特定のスートが最初から0枚のこと。

マイナー (minor)

♦と♣のこと。5の代にならないとゲームにならない上にメジャーよりランクが低いので何かと冷遇されがち。とくに♣はオークションにおいて犠牲になることが多い。

ミドルカード (middle cards)

9や8といったアナ―でないが弱くもないカードのこと。人によってはTも入る。ゲームに行くか迷いに迷ったら最終的に決断する要因はミドルカードの有無だったりする。

メジャー (major)

♠と♥のこと。4の代からゲームになるので積極的にプレーされる。

モンスターハンド (monster hand)

なかなか現れない激つよハンドのこと。点数がたくさんあるハンドと一つのスートに10枚以上あるような強烈ワンスーターの2種類がある。どちらもビッドは難しく、差が出がち。

ヤーボロー (yarborough)

アナーが一枚もないハンド。0点ハンドより10があってもダメな分条件が厳しい。珍しいだけでゴミハンド。

ライト (light)

①ハンドが、ビッドした内容の中では弱いこと。またその志向。日本語では軽いという。「あの人のビッドはライトだ」というと、ビッドするかしないか人によって分かれそうなときにビッドを選ぶ傾向にあるという意味になる。

ビッドしたスートがKJxxxのように自分ひとりでは2敗以上はしそうなハンドのこと。日本語では薄い、ないしやわらかいという。↔サウンド

ライトオープン (light open)

状況やハンドのシェイプを頼りに、約束よりも1,2点少ない点数でオープンすること。たとえば10点で1♠でオープンすること。

リスト (list)

コンベンションをその複雑さで分けたもの。リストAからリストFまであり、試合によってどこまで使えるかが異なる。ステイマンはリストA、ジャコビートランスファーはリストB、ポーリッシュクラブはリストCなど。リストFはほとんど何をやってもいい。初心者向けの試合ではリストAまで、中級者向けはリストBまで、一般の試合はリストCまで、大きい大会の上位フライトはリストDまでなど。なお大学学生選手権はリストXの無法地帯であるので自作の自慢のコンベンションで来る人も多い。

レイズ (raise)

パートナーがビッドしたスーツの代を上げること。あげる代の数により、シングル、ダブル、トリプルレイズがある。クアドラブルレイズ以上も原理上可能だが合理的に使われることは珍しい。

たとえばパートナーの1♠に対し、2♠とビッドすること(シングルレイズ)。

ローマンキーカードブラックウッド (Roman keycard brackwood)

 スラムトライの時に、スラムに重要な4枚のAとトランプのKのうち何枚を持っているかパートナーに聞くコンベンション。

基本的にトランプ合意後の4NTで発動する。5♣と答えると1 or 4枚、5♦と答えると0 or 3枚、5♥は2 or 5枚かつトランプQなし、5♠は2 or 5枚かつトランプQあり。

​プレイ

アンダーラフ (under ruff)

すでにラフされているトリックで、それよりも小さいトランプでラフすること。勝てないことが確定しているので、ほぼ確実にやりたくてやっているわけではない。↔オーバーラフ

エスタブリッシュ (establish)                                                              

今ウィナーになっていないカードをウィナーにする技術の一つ。例えばディクレアラーがAKQ87を持っていて、ダミーが65432を持っているとき、8はオポーネントの9やTやJに負けてしまうので現状ウィナーではないが、先にA、K、Qと順番にプレイすることでオポーネントがそのスーツを持っていない状況にし、ウィナーにすることができる。

エンドプレイ (end play)

一般にディクレアラーがディフェンダー側にかける上級テクニック。残り枚数が少なく、出せるカードの選択肢が減った状況で何を出してもディクレアラー側に有利な状況にしてしまうこと。スローインとスクイズがエンドプレイの中では圧倒的に多い。

エントリー (entry)

ディクレアラーからダミー、オポーネントから反対側のオポーネントなど、味方の間を橋渡しするカード。例えばダミーには♠AKQと♥Aがあり、ディクレアラーは♠を一枚も持っていない時、♥Aをエントリーにしてダミーにはいり、♠AKQを勝つことができる。この場合エントリーがないと♠AKQが勝てなくなる。

オーバーラフ (over ruff)

すでにラフされているトリックで、それよりも大きいトランプでラフすること。

オフサイド (offside)

特定のカードが不利に配置されている状態。フィネスが抜けるときに使われることが多い。例えばSがAQを持っていて、WがKを持っているとき、Kオフサイドという。↔オンサイド

 

オンサイド (onside)

特定のカードが有利に配置されている状態。フィネスが効くときに使われることが多い。例えばSがAQを持っていて、EがKを持っているとき、Kオンサイドという。↔オフサイド

キャッシュ (cash)

勝てることがほぼ確定しているカードをすぐに勝つこと。

クー (coup)

ちょっと難しくてかっこいいプレイのこと。Bath coupやcrocodle coupなどいろんなクーがある。これができると興奮する。

クレーム (claim)

プレイの途中に、最終的なトリック数を宣言すること。ディクレアラーがハンドをディフェンダーに見せ、「これとこれとこれを先にプレイして勝利し、残りは勝てないので諦めます。」のような感じでプレイの内容を説明する。上級クラスになるほど説明は適当になる。

ゲス (guess)

特定のカードを誰が持っているかなどを推測すること。確実性がない時に使われる。この精度はブリッジのうまさに直結する。

コールド (cold)

コントラクトがオポーネントのカードの配置に関係なくメイクする状況。凍っているともいう。野球などで用いられるコールドゲームはcalled gameなので多分ちょっと語源が違う。

シングルダミー (single dummy)

ダミーと自分のハンドしか見えていない状態。要するに普通にプレイするときの状態。↔ダブルダミー

ストッパー (stopper)

主にノートランプにおいて、相手の長いスートをいきなり大量に勝たれないようにできるカード。もしくはそう期待しているカード。AやKxやQJxなど。

セーフティプレイ (safety play)

コントラクトを確実にメイクするためにオーバートリックが取れる可能性を捨てるプレイのこと。チーム戦においては肯定される。ペア戦は状況次第だが肯定されることも多い。

例えばフィネスをしないならば3NTがジャストメイクし+600点、フィネスすると50%の確立で+630点、40%の確率で変わらず+600点、10%の確率でダウンし-100点などといったときはリスクにリターンが全く見合っていないのでセーフティプレイをしよう。

ダック(duck)

勝てるトリックをわざと勝たないこと。基本的にオポーネントのコミュニケーションを切断する目的で用いられる。例えばノートランプで左のオポーネントが♠KQJT98、右のオポーネントが765、自分がA43、ダミーが2を持っているとき、いきなり1巡目で勝ってしまうと右のオポーネントが次に勝ったタイミングで♠を出され、左に5連勝されてしまうが、2回ダックして3回目にあがれば、次に右が勝っても♠はもうないので他のスートを出すしかなくなる。

ダブルダミー (double dummy)

ダミーと自分のハンド以外にオポーネントのハンドすべてが見えている状態。オポーネントのハンドが見えていない状態では確率的にできないプレーでもできてしまう。例えば、「ダブルダミーではできるけど、シングルダミーでコントラクトをメイクするのは無理」のように使う。↔シングルダミー

ダブルダミー解析 (double dummy analysis)

全員のハンドが全部見えている前提でお互いにベストオークション、ベストプレイをした場合どうなるかの解析。

ディスカード (discard)

リードされたスートを持っていない時にトランプでないスートのカードをプレイすること。要するに勝てないのでいらないカードを捨てること。

テナス (tenace)

特定のスートで、間が1枚以上抜けているアナーを2枚以上持っている状態。AQやAJ、KJなど。

ドロートランプ (draw trumps)

ディクレアラー側でトランプスートを何回かプレイして、ディフェンダーのトランプを無くす技術。トランプコントラクトにおけるもっとも基本的な戦術。

ブレイク (break)

①あるスートに関して、オポーネントが持っているカード枚数の配分のこと。例えば3-2ブレイクというと、オポーネントがそのスートを5枚持っており、一人が3枚、もう一人が2枚持っているという意味。「ブレイクが良い」は3-2ブレイクは2-2ブレイクなどカード枚数が均等に近い状態の事。

マスター (master)

①日本コントラクトブリッジ連盟が公認している段位。試合で入賞するともらえるポイントによって授与される。最高位はダイヤモンドライフマスターで日本に20人程度しかいない。

②プレイにおいてその時点で絶対に負けないカードのこと。1トリック目ではトランプのAのこと。Aが出た後はトランプのKのこと。トランプのAとKを同じ人がもっているならば両方マスター。

 

ラフ (ruff)

トランプ以外のスートをリードされ、かつそのスートを持っていない時にトランプをプレイすること。

ラフアンドディスカード (ruff and discard)

略称ラフディス。トランプがあるコントラクトにおいて、ディクレアラー、ダミーともに持っていないスートをディフェンダーがリードしたとき、片方でラフ、片方でディスカードをするプレイ。多くの場合ディクレアラー側で1トリック増える結果になる。

​ディフェンス

エントリーキリング (entry killing)

ディフェンダーがディクレアラーまたはダミーのエントリーを先に使わせることで、ディクレアラー側のコミュニケーションを断つプレイ。当然ディクレアラー側もやってくる。

オープニングリード (opening lead)

略称OL。1トリック目にディクレアラーの左の人がする最初のリード。

オッドイーブンシグナル (odd even signal)

シグナルの一種。最初のディスカードの(オポーネントかパートナーがリードしたカードのスートを持っておらず、勝てないカードを捨てる)とき奇数を捨てるとそのスートにカモン、小さい偶数を捨てるとリードされたスートでも捨てたスートでもない残り二つのうち下のランクのスートにカモン、大きい偶数を捨てると上のランクのスートにカモンが出る。

サードアンドフィフス (third and fifth)

主にオープニングリードにおいて、2枚の時は大きいほうを、3枚か4枚のスートをリードするときは3枚目に大きいカードを、5枚以上の時は5枚目を出す約束。

シグナル (signal)

ディフェンスにおいてスモールカードをプレイする順番でパートナーに情報を伝えるテクニック。たとえば、パートナーがAをリードしたスートに関して、自分がK92と持っているときに9をプレイし、T92と持っているときは2をプレイすることでパートナーに自分がいいアナーを持っているかを伝えることができる。ただしシグナルで伝わる内容は状況によって異なるので実は上級者でも間違えている人は多い。

シフト (shift)                                                                           

出すスーツを変えること。

(例)オポーネントの3NTにオープニングリードで♥Kを選び、勝ったがパートナーのシグナルを見て♥ではなく♠にシフトした。

トップオブナッシング (top of nothing)

アナーのない3枚スートをリードするときに一番大きいカードをリードする約束。

パンプ (pump)

ディクレアラー側にあえてラフをさせ、早いタイミングでトランプを使い切らせて主導権を奪う作戦。

フォースベスト (fourth best)

主にオープニングリードにおいて、アナーのある4枚以上の長いスートをリードするときは4枚目を出す約束。わかりやすく、初心者から上級者まで広く使われる。

フォースベストの約束では3枚以下のときのことは触れていないが、アナーのある3枚スートは3枚目を、アナーのない3枚スートは1番目をダブルトンは大きいほうを出す約束にしている人が多い。

​マッド (MUD, middle up down)

アナーのない3枚スートをリードするときに、真ん中のカードをリードし、つぎにそのスートをプレイする機会があったときに大きいカードを、最後に小さいカードを出す約束。

ライトナーダブル (lightner double)

リードしない側のディフェンダーが相手の最終コントラクトに対してかけるダブル。選びにくい特定のスートのリードを要求する。オポーネントのスラムコントラクトに対して、オポーネントがビッドしたスートをラフできるときにそれをパートナーに伝えるパターンがおおい。オポーネントの3NTに対して、オポーネントがビッドしたスートのAKQJxなどを持っているときにも打ち抜きがあるという意味でダブルをかける。

ラビンサールシグナル (Lavinthal signal)

シグナルの一種。最初のディスカードの(オポーネントかパートナーがリードしたカードのスートを持っておらず、勝てないカードを捨てる)とき、小さい数を捨てるとリードされたスートでも捨てたスートでもない残り二つのうち下のランクのスートにカモン、大きい数を捨てると上のランクのスートにカモンが出る。オッドイーブンと違い捨てたスートは必ずノンカモンになる。当然オッドイーブンとラビンサールは両方は使えないのでどっちを使うかはパートナー間の取り決めによる。

その他

芋る (f●cking play)

いわゆるミスプレイのこと。汎用性が高く、ブリッジに関係なくても非常によく使われる。試合のスコアに直結するのはたいていスーパープレイでなく芋。

「パートナーがいもった」「いもいリード」「試合当日起床をいもってしまった」「履修登録をいもった」etc

ウィズドロー (withdraw)

略称w/d。投了の事。日本代表決定戦などは16ボードを8ラウンドなどの長期戦で行われるが、途中のラウンドで差がつきすぎてしまい逆転の可能性がないと考えた場合使われることがある。

上から9個ある3NT (3NT, 9 tricks from the top)

確実にメイクするはずの3NTのこと。だがしかし、なぜか落ちることがある。国際大会でやらかすとしばらく言われる。

腕に1トリック (one trick on my/your technique)

微妙に強さが足りない気がするゲームをビッドするときに使う言い訳。

オーヘル (Oh Hell!)

学生ブリッジ部員が酔った時やブリッジに飽きた時にやるトランプゲーム。ワイワイ気分でやると楽しい。

オポーネントが3人いる (there are three opponents)
自分のパートナーのミスが多く、実質オポーネントの時にいう言葉。仲が良いパートナー同士でのみ使おう。↔パートナーが3人いる

開成学園 (Kaisei high school)

東京都荒川区にある中高一貫校。一学年の人数が400人と多く、数の暴力により長年東大合格者数日本一を保っている。

日本で唯一のコントラクトブリッジクラブがある。つまり日本でコントラクトブリッジが最も強い高校。春休みと夏休みにある大学対抗選手権に参加しているがなぜか違和感がない。

カンチャンリード (Kanchan lead)

​オープニングリードしたとき、そのスートの一つ大きいカードと一つ小さいカードがダミーから出てくること。ディクレアラー側に有利に事が進む可能性が高い。このリードでダウンしていたはずのコントラクトがメイクに変わると「ロン」と言われる。

サブマリン戦法 (submarine tactics)

スイス形式の長丁場な試合において、序盤は補欠メンバーや下級生などで参加してあえて上位に行かず、終盤で本気を出して追い上げる戦法。スイスは試合形式上、順位の近いチームとの対戦になるので、終盤で強くない相手とあたり、一気に順位をあげることを目指す。潜りすぎると海面に上がってこられなくなる。

 

ゴールドカード (gold card)

金のカード。JCBLの大きい試合で優勝するともらえる。かっこいい。それぞれのスートでA、K、Q、Jの16種類ある。もらえると名誉。管理人も初めてもらったゴールドカードは家に飾っている。本当に2gの純金からできているので、もらいすぎているプロは換金しているらしい。

サルでもできる (even monkeys can do it)

サルでも作れるほど簡単なコントラクトの事。ちなみにこのサルは結構賢く、ダブルスクイズぐらいは当然のようにやってくるので注意しよう。

日本コントラクトブリッジ連盟 (Japan contract bridge league)

日本でコントラクトブリッジの大会を運営している団体。

37点(37 HCP)

ブリッジのハンドにおける理論上の最高点。AとKとQが4枚、Jが1枚からなる。1度は持ってみたいが出てきたらほぼどっきり。あと誰でも7NTをビッドするので試合で得点ができるわけではない。

シードポイント (seed point)

略称SP。JCBLの会員に与えられる、強さの指標。試合のフライト分けはチームの合計SPによって決まることが多い。SPは基本的に過去1年でどれだけ試合に入賞したかで決まるため、厳密には実力とSPが全然一致していない人も多い。

渋い (bitter)

スコアがよくないこと。自分自身が悪いプレイをしたわけでなく、運が悪いときに使われることが多い。↔おいしい

スクリーン (screen)

テーブル上でNEとSWを分ける仕切り。パートナーの表情やしぐさが見えないようにすることが主な目的。オークション中は閉まっており、自分のビッドを乗せたトレイをスクリーン下の隙間を通して移動させる。オークションが終わるとスクリーンの一部が開き、ダミーやプレイしたカードが見えるようになる。

結構面倒なので、国際大会か一部のナショナルの最上位フライトでしか用いられない。日本のものはJCBLのNさん手作り。

スコア (score)

特定もしくは複数のボードの得点または失点のこと。

スコアシート (score sheet)

スコアを書く紙。

スコア調整 (score adjustment)

①リボークなどの反則があった場合、ボード終了後にディレクターがスコアを調整すること。

②オークションをいもってゲームルーズをしたことにプレイ中に気が付いたディクレアラーが、故意に下手なプレイでトリックを減らして、ダミーにゲームルーズしていなかったかのように見せる技。ダミーがトイレにでも行っていなければ確実にばれる。メリットはない。

スラムを作られた (be made a slam)

①スラムを作られたこと。チーム戦で裏ペアとスコアを合わせるときに言う。同じボードで裏ペアがスラムを作っていないと大量失点の可能性があるので心配している。

②調子に乗っておいたコントラクトにダブルがかけられ大量にダウンしたこと。バルの場合4ダウン、ノンバルの場合5ダウンで1100点と4桁スコアになり、スラムに匹敵する。ほぼ確実にそのボードは失点であるためアメリカンジョークで何とかごまかそうとしている。

世界ブリッジ選手権 (World Bridge Championships)

The Bermuda Bowl – Open Teams

The Venice Cup – Women’s Teams

The d’Orsi Seniors Trophy – Seniors Teams

The Wuhan Cup – Mixed Teams

の4種目からなる世界最高のブリッジの試合。各大陸で行われた予選を勝ち抜いた国々が二週間ほどかけて世界一の座をかけて争う。奇数年に隔年開催されている。とくにバミューダボウルは世界中のプロにとっての夢。

ダック (duck)

①​ダックすること(プレイの項参照)

②進級できるのにあえて同じ学年にとどまること。自己申告なので本当に進級しようと思ったらできていたかは闇の中。

ナチュラルサイキック (natural psychic)

コンベンションを難しく取り決めすぎた結果、自分でも理解しきれなくなり、ビッドとハンドが全然一致しないサイキック状態になってしまうこと。ちょっとわかり始めて冒険したくなったユースに多い。

ハーツ (hearts)

学生ブリッジ部員が酔った時やブリッジに飽きた時にやるトランプゲーム。世間的に広く遊ばれている。ブリッジ勢は出たカードを当然全部覚えているものだと思って話をして、周囲から冷たい視線を感じることがある。

覇気 (pressure)

うまい人が使う技。強そうなオーラによって相手に自由にビッドできなくさせる。そんなもの幻想と思うかもしれないが、実際に存在する。

バミューダボウル (Bermuda Bowl)

世界最高のブリッジの試合である世界ブリッジ選手権のオープン部門の試合名。すなわち世界で1番レベルが高い。各大陸で行われた予選を勝ち抜いた国々が世界一の座をかけて争う。奇数年に隔年開催されている。優勝すれば大変な名誉。

ハンドレコード (hand record)

試合後に配られる、その日プレイしたボードで全員が何を持っていたかが印刷されている紙。これ一枚で何時間も話せる。居酒屋やカフェで怪しい紙をもって延々とトランプについて語っていたらそれは間違いなくブリッジプレーヤー。

伏兵 (ambush)

カードが13枚あることをちゃんと確認せず、ビッドしてからカードの後ろにくっついていた13枚目が出てくること。特にAの伏兵は破壊力が強い。オンラインでは起きない。

プライベート (private)

プライベートスコアのこと。自分のスコアが印刷された紙。試合後みんなに配られる。これとハンドレコードがあるとご飯三杯いける。

ブリッジセンター (bridge center)

ブリッジが遊べる施設。碁会所や雀荘のブリッジ版。都内を中心に日本に数十か所かある。

最近高齢化が激しいので、このサイトを通じてぜひ新しい世代を増やしたいと管理人は思っている。

ブリッジメイト (bridge mate)

​ブリッジのスコアを入力する機械。電卓みたいな形をしており、各テーブルに置かれている。スコアが入力されると自動で結果がディレクターのコンピュータまで送信される。太古の昔は紙に書いていたらしい。

ペアブレイク (pair break)

お互いのブリッジの考えに納得がいかずペア関係を解消すること。仲直りできるかは当人たち次第。とある年のユース日本代表は国際試合で全ペアブレイクしたと聞く。

ホイスト (whist)

ブリッジの原型となったゲームの事。​

撒く (sprincle)

自分のミスでスコアをオポーネントに献上すること。

マスターポイント (master point)

JCBLの試合で入賞するともらえるポイント。いっぱい貯めると●●マスターになれる。一番上のダイヤモンドライフマスターになるには10000点が必要で、ものすごく大変。

闇のゲーム (game of darkness)

全然トリックが足りないゲームを不思議な力でメイクすること。実力差が出やすい3NTで起きやすい。(闇の3NT)

予習 (preparation)

①入念な準備。

②入念すぎる準備。かつて四谷ブリッジセンターで起きた事件。本来試合後にしか配られないはずのハンドレコードをなぜか試合中に持っていた人がいた。これさえあれば無敵のアイテム。その人は運営にかかわる立場の人だったので手に入れられたらしい。大問題になった。

リード一発 (depend on opening lead)

​コントラクトがメイクするかダウンするかがオープニングリードにかかっている状態。人によってリードするカードが違いそうで実力が出るときに使いがち。

錬金術 (alchemy)

大きい試合で優勝するともらえるゴールドカードを現金化すること。JCBLに持っていくといい感じの価格で買い取ってくれるらしい。

​略語

コントラクトブリッジ専門用語

ART:アーティフィシャル

ATT:アティテュードシグナル

BAL:バランスハンド

BC:ブリッジセンター

CB:チェックバック

CC:コンベンションカード

COMP:コンペティティブ

CTRL:コントロール

CT:カウント

CUE:キュービッド

F:フォーシング

F1:ワンラウンドフォーシング

NT:ノートランプ

​OL:オープニングリード

m:マイナー

M:メジャー

PRE:プリエンプティブ

PUP:パペット

​RKCB:ローマンキーカードブラックウッド

SPL:スプリンター

SUPP:サポート

T:10

T/O:テイクアウト

TRF:トランスファー

UNBAL:アンバランスハンド

VUL:バルネラブル

WK:ウィーク

X:スモールカード、ダブル

XX:リダブル

オンラインブリッジで用いる挨拶など

p:partner

pd:partner(dが何の略なのかは不明)

gl:good luck

glp:good luck partner

ty:thank you

wd:well done(よくやった)

wp:well played(よくやった)

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