4. スクイズ (squeeze)②

4-3. スクイズ実践例

早速1ボード実践してみましょう。図1を見てください。NSはビッドを駆使して7NTに到達します。

リードは♣Qです。どうプレイしますか?

図6squeze.png
図7-5squeze.png

ウィナーを数えてみましょう。♠4♥3​♦3♣2で12個しかありません。​

13個目は♦が3-3ブレイクになっていて♦13枚目がエスタブリッシュするプランでしょうか。

早速♣Qのオープニングリードを♣Aで勝って、♦KQとSで勝って、♦AをNで勝ってみます。EWが♦を3枚ずつ持っていたらNの♦9は勝てるようになっているはずです。しかし、今回はそんなことはありませんでした。仕方ないので♣Tがなんかの間違えで勝たないかなあと♣Kも勝ってみますが、♣Jは降ってこず、残念ながらこのラインではコントラクトは1ダウンです。

実はもっといいプランがあります。♣Aを勝ったら、♦KQはとってもいいですが、♦Aを触る前に、♠と♥と♣Kを全部勝ってみます。

順番は何でもいいですが、♠Kが最後になったとすると、図2のようになります。ここで♠KをSから出すと、Wは♦♣のスクイズにかかります。これによりコントラクトはメイクします。

先ほどのプランと違って、Wが♣QJと♦4枚を持っていてもメイクするので、優れています。(もちろん♦3-3ではWはスクイズにはかかりませんが、Sのプランは同じです。♣Jが出てこなければ♣Tは捨ててしまい、♦7からAにわたると♦9が自然に取れるようになっているのでメイクです。♣JをなぜかWが捨てたら♦A♣Tは勝てます。)​

先に♦Aを触ってしまうとスクイズした後のエントリーがなくなってしまうので、♦Aは後回しにするのがコントラクトをメイクするポイントです。

​スクイズはパターンがかなり多いので実践で鍛えるのが一番です。いきなりできるようになるのは無理なので、少しずつ意識しながらやっているとあるときできるようになっています。

4-4. ポジショナルとオートマチックスクイズ

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​スクイズにはさまざまな種類がありますが、それらはポジショナルとオートマチックの2種類に大別されます。図3を見てください。さっきまで見ていたものと同じです。これはポジショナルスクイズと呼ばれるもので、WとEのハンドが入れ替わっていると成立しませんでしたね。(スクイズ①の復習です。)

一方、図4を見てください。図3と非常によく似ていますが、NSの♥2とKが入れ替わっています。

するとどうでしょう。図4の左側では♣AでWがスクイズされます。♥Aを捨てたらNで♠AをすてればOK 、♥Kと♠Aが勝ちます。♥Aを捨てなかったら♠2勝です。

では図4の右側ではどうでしょうか?実は今度はEがスクイズされます。Sから♣Aが出てきて、Nが♥を捨てると、Eは♠♥どっちも捨てることができません。

要するに図4の場合はE、Wどちらかが♠2枚と♥Aを抑えているとそれがどっちだったとしてもスクイズにかかってしまうので、図3より優れています。

スクイズ①でやった4条件の一つに、Upperがありました。エスタブリッシュさせたいカードはスクイズしたい相手の裏側で構えている必要があるという条件でしたね。これ、エスタブリッシュさせたいカードが全部裏に構えていなければならないというわけではなく、より正確に言うと、1枚でも裏に構えてればOKです。

図3の場合は♠♥ともにNにあるので、Wしかスクイズにかかりません。しかし、図4では♠はN、♥はSにあるため、E、WどちらもUpperの条件が満たされているのです。