日本リーグ1部から残念ながら降格となりました。 様々な失点がありましたが、その中でも特に綺麗な失点について記事にしたいと思います。
Round 8 の 5番ボード。Nに座っていてこの手で 1♠ オープン。
Eに2♥オーバーコールされてパートナーは3♥。そしてなんとWは 4♥とレイズ。
出番です。
♥を 5枚も持っているので真っ先に考えるのは 4♥x だけれども、 ♣をラフしてパートナーに♦Kを期待して♦をAKラフ、 などと進むと♠が 1個取れてもようやく 2ダウン。 NSバルなので4♠メイクを超えるのはなかなか大変そう。
次に考えるのは6♠があるのかどうか。
オポーネントが♥フィットしているのでパートナーの♥は0枚。
スプリンターの 4♥を選択していないから♠を 3枚と見て 4♠で止める手もある。
そんなことをつらつら考えてみるものの、♦Kあれば 6♠ はやっても良いか、となった。
♦Kの確認の仕方は特にないし、ここまでそれなりの時間考えているし、と5♣。
6♣にレイズされて帰ってきて、6♠に直してコントラクト。
Eから♥Kリード。
♣と♥のクロスラフをしていって♣のエスタブリッシュ具合によって分岐という感じ。 ♥をラフするからエスタブリッシュした♣を取るためには♦Kのエントリーを残しておく必要があるのが要注意だなーと思いながらプレイ開始。
♥K - ♠4 - 5 - 2
♣A - 3 - ♥2 - 6
♣4 - 2 - ♠3 - 8
♥4 - 3 - ♠9 - 7
♣5 - K - ♠5 - 9
Wが♣Kの3枚と分かる。2Hオーバーコーラーにマークしていたので意外な展開。 ♣Qを安全に出せるのは朗報なので♥の 3枚目をラフして♣Qを出しに行く。
♥6 - 8 - ♠J - Q
♣Q - ♠2 - ♠7 - J
ここでオポーネントの♠は残り 3枚なので、 Aを取ってボスフォローなら♦Kで渡って♣を出して最後の♥を捨ててメイクだ。 ( 5枚の♥は 3回のラフと♣Aの下に捨てたので 4枚なくなっている)
そんなうまい話はなく♠4-0で 1ダウン。-100。 ♣で♥を捨てる時にマスターではないトランプにきられてしまう。
裏は 4♠ 5メイクされで -650。13impの失点となった。
敗戦後、お昼に高田馬場のゴーゴーカレーを食べながら作れたかなぁ…と考えていた。
♣Qを出してラフされてオーバーラフした後、♠Aを出さずに♦AKラフとして♥とすればできていたことに気が付く。 ♥負けに行った時にEが勝てば必ずメイクするけれども、今回は♠しかないのでラフして♠を出してくる。Eが♠Kを持っているときはWに最後の♦があり、Wが♦を出したら必ずダウンなのでWに♠Kをマークしてフィネスするしかなくメイクする。
このプレイはWが♠Kを持っているとき全部メイクして、Eが♠K持っているときメイクするのは♥を負けに行った時にWがラフせずうっかりEに勝たせてしまったときだけ。
テーブルでやった♠Aを取るプレイについては、Eの♠がKの 3枚の時はいつでもダウンしていることも合わせると、実際の配置の時だけダウンする。
♦ラフして♥を出すプランはEの♠Kの 1枚、2枚の時ダウンする。
テーブルでのプレイの方が率がいいからダウンしたのは仕方ない、とかそういう話をしたいわけじゃない。そんなことを言うのならスプリンターが来ていないんだから 4♠でやめればいい。
サイドのウィナー3個を取り、9枚の♠のうち7枚をクロスラフで使い、残った♠AQで2勝するプレイがあり、そのプレイだけがメイクしている儚い美しさに魅入られている。
「♥がQの 3枚、♣がKの 3枚のWが 3Hにダブルしてリードショウイングするのではなく4Hとビッドしたのは 4Hがメイクするかもしれないと考えたからで、つまりWは10点以上のHCPを持っていて、HはQだけなんだから♠KがW」って考えれば当てられたんじゃないかって妄想が止まらないだけなんだ。
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