皆さんおはようございます。kameです。
高松宮記念杯のフライトBで優勝した記念に記事を書いていこうと思います。
文字通りチームメイトのおかげで勝ちました。感謝してもしたりませんね。
(写真綺麗にとるの難しかった…)
決勝の相手はウィナーズで一度負けた相手。前半25imp負けで折り返して後半巻き返そうと変わったことをした結果、ボコボコに負けた。93-44と合計impが大きかったのもあり、決勝では前半負けてても普通にプレイしようと決めていました。
決勝の当たりは前後半プレシジョンのペアでした。
自分たちも前後半NがAさんでSが自分。
開幕早々から暗雲がたちこめます。
ビット展開は、1♦*-P-1♠-1NT/// プレシジョン1♦でのオープンからパートナーが1NTでの介入を選択しスタンド。
リードは♠J。パートナーにしては長めの考慮時間に入りました。
♠のホールディングによってプレイが変わる状況です。
JTxの3枚からのリードであればハンドのKで1トリック目を勝ち、
次の♠でダミーに残ったQ9でTをフィネスすれば2ストッパーです。 一方、Jxの二枚からのリードの場合に上記のプレイを選択するとWの♠がATxxxなので、Eから♠の2巡目が出ると4連敗します。
実戦の進行は、 ♠J-Q-A-4
♦6-8-9-5
♥5-2-J-4
♥Q-9-8-6
♠3-4-T-7
となり、♠2♥4♦1と負ける展開になり、その後♣Qにも負けたので2ダウン。
裏は2♦3メイクなので-7imp.
準決勝後にランチを食べながらプレシジョンペアと当たるときは0.5点軽く開けようとパートナーと話していたので、Sの手は♠Tも♦Tも偉いので0.5点軽く開けるならオープンでしょ、とオープンしたらフリーランで4♠へ。
1♣-1♠
1NT-2♦*
2♠-4♠///
*♦に無関係なGF
♥K-3-7-2
♥Q-A-9-J
♦Q-K-A-7
♠2-3-T-Q
♦2-3-8-T
♠5-A-2-4
♦6-J-♠9-♥4
ハートをホールドしてディフェンダーのエントリーを切り、♦フィネスが上手くいったのを確認した後は♠AQだけに負けることを目指すプレイをした結果、♠9に勝たれてダウン。
色々なプレイがあり得るけれども、♦を一回はダミーから出して♠もダミーから引くとメイクコース。
パートナーのプレイはまさに実戦の持たれ方をしている時に落ちるので悲しい。
裏は3♠4メイクで-6imp
ラウンド中は当然裏のスコアは分からないけれど、
でき得る1NTと4♠が落ちてスコアが悪そうな雰囲気だけは分かっています。
そんな中で自分がプレイで悩む番が回ってきました。
P-P-1♣-2♥
X-P-3♠-P
4♠///
Wが赤いスート6-6でウィーク2♥オーバーコール。
そんなことはつゆ知らず4♠のプレイへ。
♦Qリード。
ダミーが開いて、プレイプランを考える。
♥はEが短いのでオーバーラフされることを想定してNの♦をSの♠でラフして、
♣が1ルーザーで済めばN基準で♥と♦と♣が負けるだけで済みそう。
♦Q-2-6-7
♦4-T-A-♠4
♦のラフは一回だけで大丈夫になった。
♠A-J-6-2
♠Q-♥7-8-3
♣4-♦3-7-T
♠5-T-♦8-K
この時点で、♠を集めて♦Kを取ってEの♥Kシングルトンにスローインして♣しかないところから出してもらうしかメイクチャンスがなく、今回は♥Qグルトンなのでダウン。
♠の1巡目のJは流石にシングルトンと決め打ちして良かったかなぁ、
とか考えつつもすぐにはメイクプランは思い浮かばず次のボードに行きました。
裏のスコアは3♠ジャストメイクで-5imp
後日、鶴とこのボードのプレイについて再考したところ、メイク手順がありました。
♠Aを取って♣を出して、Aで上がって♥A,スモール♥として♥を二回ラフするプランに向かうとメイクでした。♦ラフ1,♥ラフ2,♠AQT,♦K,♥A,♣AKで10個です。
当初の♦ラフは一回で十分になり、♣の開発プランは無理気味になり、♠Jがドロップしたことで♥のオーバーラフの懸念がなくなったのでプランを柔軟に変更するべきでした。
オポーネントのフリーランで
1♦-2♣
2♦-3♦
3♥-3NT///
♥3リードから7メイク。
♦と♣のブレイクを確認してからのクレームで♠撃ち抜きなことが分かります。
この時パートナーと目が合って、撃ち抜きの3NTを作られたにしては凪いだ目をしていたのが印象的でした。その理由は裏のスコアを見てわかります。
裏のスコアは6♦ジャストメイク。+12imp
手が開いたときにパッと6♦ルーズと思い至らなかったあたり、焦っていたなと感じます。
Sで3♥オープンするとパートナーが4♥へレイズ。
♦J-K-A-6
♠8-J-6-2
♦の下に♣のルーザーが消え、♠の2wayもなくなりあっさり6メイク。
なんともないボードと考えていたのですが、裏のスコアは6♥1ダウンで+11imp
10番と14番で大量得点でしたが、そんな手応えは無く、形成判断は敗勢、だいたい15imp負け、と考えながら前半のラスト2ボード。
P-P-P-2♣
P-2♦-P-3♣///
プレシジョン2♣でEがオープンしてWがアスキング、
Eが6枚♣でメジャー4枚ない良い手。
♦Kからディフェンスを開始するも、♠Jと♥Aの位置が良くあっさり5メイク。
裏のスコアは3NTジャストメイクで+6imp
Eのハンドはプレシジョン2♣で開けるには強く、1♣に開けるには弱い扱いの難しいハンドだったのかもしれません。
オポーネントのフリーランで
1♦-1♥-1NT///
♠4-7-8-J
♦3-5-Q-2
♦7-J-4-6
♦Jダブルトンが勝ってリターンを考えます。
パートナーがリードした♠を返すのが自然に思えるけど、パートナーが♠AKxxからのリードの場合は♠取り切った後に出すものがない。♣を挟みたい可能性もあるので♣3。
♣3-K-5-7
♥J-3-2-Q
3点しかないのにまた勝てた。
アップサイドダウンシグナルで♣5は♣が激烈に欲しいということはなさそうだし、
♠がKxxxからのリードだった場合はいよいよ♠を自分から出さないと手遅れになる。
♦Jダブルトンが勝つときはパートナーが♦ATxxのこともありそうで、♣を続けるとパートナーがメジャーでスローインを食らうこともありそう。
♠6-T-K-9
♠A-Q-2-J
♠5-♣8-♥5-♣2
♥A-6-8-7
♣J
♠を取っている間にディクレアラーのハンドが♣のウィナーと♦K9になり、
最後パートナーの♦ATが勝ち2ダウン。
裏はNが自然な1NTオーバーコールを選択しSがトランスファー。
2♥1ダウンで+6imp
パートナーがバル関係を見てパスしてディフェンスに回ったのが好判断。
前半がここで終了。感触が良かったのは最後の16番ボードくらいで他は悪いかなと考えていたけども、終わってみたら45-25で20impリードで後半戦へ。
後半戦も座り方は変わらず。
フリーランで7♠に到達しました。
1♠-2NT*
4♣-4♦
4NT-5♠
6♣-7♠
ジャコビー2NTに対して4♣で5枚♣を紹介し、RKCBで全キーカードそろったことを確認し、6♣と♣のサードラウンドコントロールを確認して7♠へ。
♦Kリード。
プランとしては、♦3回ラフと♣を何度かラフしてダミーの♥を消すことで♥フィネスを回避するプラン。♣のブレイクがとても良ければ♦ラフも1回か2回でいいかも。ただ、♣のブレイクが悪すぎる場合やトランプのブレイクが3-0の場合は♥フィネスが必要です。
♦ラフしつつ♣のブレイクをみてから♠とることにしました。
♦K-A-4-T
♦5-8-♠4-2
♣A-♠7-J-3
♣まさかの7-0。しかも♠1巡とれば回避できたラフ。焦りつつも♥フィネスして抜けて2ダウン。♥フィネス効いていたら♠1巡取れば何してもメイクなので、これほど抜けてうれしかったフィネスはない。
Eのオポーネントは「ほんとに5枚♣だったか、♣ショートだと思った」と満面の笑み。
Wのオポーネントは前半で落とした4♠の時と同じく赤い6-6を持って静かに微笑んでる。
裏は4♠6メイクで-11imp。
6♠は♦A勝って♠を3巡集めて♥Kに負けに行ってNの♦を二回ラフして♣Kの下に最後の♦を捨てればいつでもメイクなので、グランドスラムをビットする難しさを感じる。
♠が3-0か2-1かもプレイへの影響があるので、♣の前に1巡は取るべきでした。
1♦*-4♥-4NT -P
5♦///
オポーネントのプレシジョン1♦に対してパートナーは4♥と介入。
1♦オープンの時点ではどちらのマイナーが長いか不明な点と15点以下とHCPがリミットされていることなどを踏まえて、Eはボスマイナーを示す4NTを選択。5♦になります。
Sのハンドを持っていて4♥を見た時は、自分が♠を持ちすぎているのでネガティブダブルを流されて4♥が捕まるのではないかと不安でしたが、オポーネントのコントラクトになり一安心しました。
ディフェンスは♣のシングルトンリードから始まるもあっさり集められて♣Kしか取れず6メイク。割と平凡なスコアと思っていました。
裏のスコアは4♥x4ダウンで1100取りで+10imp
ナチュラルな1♦オープンに4♥の介入、Eがダブルを選択し、Wがパスを選択。
ナイスジャッジでした。
1♠-2♦-3♦-5♦
5♥-6♦-6♠-P
P -7♦-P -P
X///
Nが1♠でオープンしてEが2♦オーバーコール。
平凡に3♦とキュービットレイズすると5♦,5♥,6♦と6の代で回ってくる。
キュービットレイズしただけの自分にパートナーはスラムトライをしかけているので6♠とビットすると7♦で回ってくる。
7♠ができてそうと確証を持ってビットできる手ではない。
そもそも6♦に6♥とキュービットすることも7♠を置くこともできない手。
フォーシングパスで7♠への未練を表明するか、7♦をダブルして撤退の意思を表明するか。
7♠メイクするのはパートナーが♠KQと♥AKQを持っている時。
その場合に7♦xで回すとパートナー目線のマイナーのルーザーについて確証が持てず7♠をルーズするかもしれない。
一方で、5♥をビットしたパートナーがマイナーに3つ以上のルーザーを抱えている気がしない。つまり、♣のウィナー3つは過剰で7♠をつくるのには役にたたない気がする。
5512や5413のシェイプのパートナーが♠と♥に点が固まっているからと5♥を言うのはルーザーが多すぎてやりすぎかもという話。♠Aは自分の手にあるし。
結局パスを選んだ。決め手は6♠のところで6♥とキュービットしていないから♥が抜けているパートナーはやめてくれるかもしれないから。それでも♥のサードラウンドコントロールを期待されてしまうかもしれないから7♦xが良かったかもしれないと今では考えている。
パートナーは7♦xを選択し、♣を二巡取って♣の枚数を確認して♦Aアナザーとした。♣の三巡目負けに来たので♦の3巡目を出して♥のルーザーが残り、5ダウン。1100取り。
裏は6♠がスタンドして1ダウン。+15imp。
紹介するボードについては以上です。
後半は43-49で6imp負けでトータル14imp勝ち。
7♦xの15取りがなければ逆転負けを食らっていました。
決勝の総評としては僕自身の力で勝ちを引き寄せるというよりは敵味方がいろいろやった結果、最後に勝っていたのがこちら側という感じで実力が拮抗していたなと感じます。
4♠や7♠のプレイで反省があり、今後もブリッジの実力向上に努めたいと思いました。
長い記事になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
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